こんにちは。鬼塚です。2016年12月に飲食店.COM「物件プレミアムサービス」に新機能が追加されました。
企画したメンバーは「店舗物件を探す際にとにかく便利なんです!」と言っているのですが、いったい何がどうすごいのか、ほんとうに使えるのか、これは体験してみないとわからない!ということで、企画を主導した石井をつかまえて街に繰り出して実際に物件を探してみました。立地選定の考え方なんかも軽く紹介しています。
それではいってみましょー。
恵比寿駅西口で待合せ
――シンクロ・フード本社がある東京都渋谷区 恵比寿駅にやってまいりました。今日はよろしくお願いします。いきなりですが「物件プレミアムサービス」って本当に便利なんですかね?
石井:ちょっと疑ってません…??
体験ということなので、実際にスマホで飲食店.COMを見ながら恵比寿の物件を探してみましょうか。まずはアプリを開いて・・・
恵比寿駅のシンボルえびす像の前で力説する石井
――ちなみに「物件プレミアムサービス」がユーザーの皆さんに提供している価値って一言でいうとどういう感じなんですかね?
石井:「物件プレミアムサービス」は【効率的な情報収集】、【客観的な立地評価】この2つがユーザーへの提供価値だと思っています。
――効率化な情報収集っていうのは具体的にいうと?
石井:そもそも物件の需給状況をいうと、本当にいい物件はすぐに決まってしまうんですよね。住居でもそうだと思いますが。なので、できるだけ効率的に情報を収集して素早く判断することが必要です。
その点、「物件プレミアムサービス」は住所が完全表示ですし、地図上に物件がプロットされます。その物件が気になれば不動産会社へ即問合せも可能です。
――たしかに、無料会員の状態だと丁目までは出ていますが番地以降は不動産会社への問合せが必要ですよね。
石井:スマホアプリで例えば恵比寿駅を検索すると・・・このような感じでいっぱいでてきますね。
地図上に表示される物件情報
――お、たしかに周辺にたくさん物件がでてきましたね。GPSで自分のいる場所の周辺の物件が見られるわけですね。歩いてみると・・・リアルタイムに周辺の物件情報が更新されていくんですね。
お、いろいろ気になる物件がありますね。見にいってみましょうか。
物件探しへ移動中に力説する石井
――ちなみに立地の重要性ってどうなんですかね。最近だとWebやSNSを駆使すれば立地が悪くても集客できる、というような話もよく聞きますし。
石井:たしかに、そういう集客でうまくいくケースも増えてきていますね。とは言うものの、100%WebやSNSから集客ができるというわけではないので、生活圏の中にそのお店があるかどうか、歩いている人たちに見つけてもらえるのか、というのはとても重要だと思います。
あと、その立地に適した集客方法もあって、例えば住宅が並ぶ住居立地なのか、オフィス街にあるオフィス立地なのか立地タイプで集客方法も異なりますし、周辺の飲食店の情報、例えば同じ業態の競合店がどれくらいあるのかとか、周辺の環境やマーケットを知ることも大切です。
――なるほど。やはり周辺の情報を知るにはその物件周辺を歩いて見てみる、というのが鉄則なんですかね?
石井:もちろん自分の目で確かめるというのも重要です。ただ、「なんかこの立地ならイケそう」とか「なんかピンときた」というような感覚に頼る傾向がまだまだ強いと思っています。
感覚も大切だと思いますが、データを見るというのも同様に重要だと感じていて、要は事前にデータを把握することで、出店後にその立地が良かったのか悪かったのかを分析することができるんですよね。
移動中も力説する石井
――たしかに。成功や失敗の要因を知るには分析は重要ですもんね。体系的に整理できれば2店舗目、3店舗目にも同じ手法が使える可能性がありますよね。
そういったときに「物件プレミアムサービス」を使えばいいということですね。
石井:まさにそういうことです。今回追加した機能にはいろんなデータが補完されていて、先ほど話した【客観的な立地評価】が可能なんですね。
物件の近くに到着しましたね。じゃー、今回追加した機能を見てみましょうか。
今回追加した機能では、この物件周辺の営業中のお店、新店情報、閉店情報を業態ごとに見ることができます。
物件周辺の飲食店情報を表示する画面 ※物件の特定を防ぐために地図等にぼかし処理を施しています。
――これオモシロイですね。この物件のまわりには居酒屋が多いんですね。逆にラーメン屋は少ないですねー。居酒屋が多いのは納得ですが、ラーメン屋が少ないのは意外かも。ラーメン屋を開業する場合、周辺にラーメン屋が少ないから競合が少なくていいのか、もしくはマーケットがないということなのか、この判断は迷いますね。
石井:そうですね。新しくできたお店がどれ位あるのか、閉店したお店がどれ位あるのか、こういった情報とかけ合わせるといいと思います。
その物件を中心に、半径100m、250m、500mの中から指定して表示ができるので、同じ駅前物件でも例えば出口が反対であれば全く客層が違ったりしますので、少し小さめの半径で分析してみたり、住居立地であれば広めの半径で指定するなど、リアルタイムでグラフとマップで表示されるので直感的に判断ができるんじゃないでしょうか。
――なるほど、ラーメン屋は半径500mに16件、250mに絞ると9件営業しているのかー。業種を絞ればグラフだけでなく地図も連動して表示されるわけですね。たしかにこれはグラフィカルで直感的に判断できそうですね。
石井:あともう一つ追加したデータとしては、物件周辺の住む人、働く人、遊ぶ人の数値をレーダーチャートで偏差値化したことです。
恵比寿駅周辺はバランスの良い形をしていますが、私鉄沿線の住居立地だとまた違う三角形になります。
物件周辺の偏差値情報を表示する画面 ※物件の特定を防ぐために地図等にぼかし処理を施しています。
――これって物件を中心軸にした分析になっているんですよね?公的な情報だと駅を中心軸にしたデータはみかけますけど、その物件を中心軸にしているっていうのは重要なポイントのような気がしますねー。
石井:そうですね。物件を軸にしたデータ提供って珍しいかもしれないですね。裏話的な感じですが、物件を中心にした計算ロジックとか実装方法はかなりエンジニアのメンバーが気合いれて設計・開発してくれました。
あと、さきほどグラフィカルって言っていましたが、裏側のロジックだけでなく、どうデータを見せるかという点も試行錯誤いろいろしましたね。
立地評価って専門的な分野でもあると思うんですが、だからこそいかにシンプルにわかりやすく表現するか、というのは意識しました。数字がたくさん並んでいるとそれっぽく見えるんですけど、結局頭に入ってきづらいというか。とにかく視覚的なわかりやすさというのは大切にしました。
――たしかに、みていて楽しいのでいろんな物件の周辺データをついつい見てみたくなりますね。自然にその街の特性が頭に入ってくる気がします。
飲食店.COMで見つけた物件周辺でさらに力説する石井
――ちなみに課題とか今後の展望ってありますか?
石井:関連するデータという軸でいうと、まだまだ補完できそうな情報がたくさんあります。例えば客単価とか営業時間とか、それ以外にも検討していることはありますが、いろんなデータを付加していくことで様々な角度から分析していくことができると考えています。
――お店を開業する時に使うだけでなく、開業後の経営分析としても使えると。
石井:そうですね。めざす世界としては、「物件プレミアムサービス」を利用することで、長く続けられる店舗がどんどん増えていくことです。
開業時にはロジカルに分析した上で立地を選定し、開業後はそのデータを振り返って分析したり、運営後の経営分析で使ってもらったりすることで、成功率を高めていってほしいです。
その状態にはまだまだぼくたちがやるべきことがあるので引き続きサービスを拡充させていきます。
ぜひみなさん使ってみてください!!
――今日はありがとうございました
ということで、突撃インタビューをお届けしました。
実際に使ってみた感想としては、いろんなデータが視覚的に表現されているので、特徴をざっくり理解できる、というところがよいなぁと思いました。
ぼくは数字を見ると眠くなるほどとにかく数値が苦手ですが、そんな数字嫌いなぼくでもいくつかデータを見ていくとその街の特性が頭にインプットされていきました。これはグラフィカルに表示されているからこそですね。
あと個人的に便利だなと思っているのが「商圏ポテンシャル報告書」ダウンロード機能です。10ページ弱におよぶ駅周辺の商圏分析シートをPDFデータとしてダウンロードできます。
商圏ポテンシャル報告書サンプル画像
開業時に公庫等から資金を借り入れる場合、客観的な情報があるとよりよいと思いますが、これを添付して提出するユーザーさんもたくさんいます。
それ以外にも機能がたくさんあるので詳しくは下のリンクを見てください!
「物件プレミアムサービス」、これからのバージョンアップも期待できそうで楽しみです。
それではまた。
「物件プレミアムサービス」の詳細はこちらからご覧いただけます。
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